鍋に弾丸を受けながら
「好きなマンガは?」と聞かれたら、
「ジャンル毎か発行雑誌毎かでも違うので3日くれ」
と答える、人より少しだけマンガが好きなオタク
それが自分です。
そんなわけで、普段から色々マンガを読む中で
「これめっちゃ面白いやん」
「読んだことない人いたら損とちゃう?」
「ていうか全人類読んで欲しい」
と自分が感じたマンガを、備忘録を兼ねて折角なのでオススメしていきたいと思います。
記念すべき一冊目は
【鍋に弾丸を受けながら】
原作:青木潤太朗 作画:森山慎(敬称略)
このマンガを一行で説明すると、
《原作者が、実際に世界中のヤバイ場所で、ヤバイほど美味いもんを食べてきた思い出を、二次元的に美化して語るグルメエッセイマンガ》
になります。
このマンガのオススメポイントは大きく3つ
①原作者の実体験がヤバイ
すでに何度も出てきてるこの『ヤバイ』という表現ですが、これをもう少し詳しく書くと
『素人が軽く手を出すには危険過ぎる、良い子は真似しないでね』
レベルになります。
軽く説明するだけでも
・イタリアンなヤのつく方御用達の店
・ワニが佇むアマゾン川のほとり
・南米のスラム街の一角
と、まるでBLACK LAGOONのロアナプラにいるような治安の悪さ。
これがノンフィクションて言うんだからそれだけでもう面白いし、原作者の交遊関係の広さに驚かされます。
丸腰では絶対に行きたくないけど、知識として追体験したくなるこのシチュエーションは、読んでて思わずニヤリと笑けてくるのです。
余談ですが、原作者は他に
【℃りけい。】(理系オタクの女子高生たちがわちゃわちゃする日常系、全7巻)
【また来てねシタミさん】(女子高生殺し屋が日本全国の特産物を使って悪人を成敗する話、全2巻)
なども書いてはるので興味あれば是非。
特に【シタミさん】は美少女・ご当地グルメ・ブラックジョークという意味で近い部分があり、今回のマンガで
「こういう話が書きたかったんやろなぁ」
と改めて思いました。
②出てくる料理が思わず食べたくなる
現状マンガに出てくるのは海外の料理ではあるものの、
・焚き火で丸ごと焼き上げたローストビーフ
・溢れんばかりの肉がパンパンに挟まったサンドイッチ
・取れたて3秒な完熟フルーツを絞ったジュース
といったジャンクなものや肉料理といった『味の想像がしやすい』食べ物がメインであるため、
「自分が今まで食べた〇〇の最強バージョンってことか」
とイメージでき、
「実際に自分も現地に行きたいなー」
となります。
が!そこで前述の『ヤバイ』部分が壁となり、『簡単に食べることができない』というスパイスが効いてくるのです。
例えるなら
『一人で西成の居酒屋に入り、そこでおっちゃんと仲良くなって、おっちゃんちで食べさせてもらう手料理』
みたいなハードルの高さ。(あんま美味しそうに聞こえへんなこれ)
③料理やキャラの描写が上手い
このマンガの設定として、
『原作者は二次元が好きすぎて、自分含め全員美少女に見える』
という手法のため、女の子キャラしか出ません。
作画の森山先生はこれが初単行本だったと記憶してますが、まどマギやデレマスの同人を描くなど可愛い女の子はもともと上手い人のため、絵の部分としてはすでに合格点。
更にグルメマンガの鉄則である
『読んでて思わず食べたくなる』
料理の絵もバッチリです。
ただ、個人的に推したいのは海外の風景で、今のご時世特に旅行が難しい中、開放的な町並みや暗がりの空気の違う感じがしっかり伝わってくるので、ちゃんとこのマンガでやりたい
『危険な場所ほど美味しい食べ物がある』
というコンセプトが絵でもわかるのです。
以上、完全にオタクが早口でしゃべってる感じの文になりましたが、少しでも興味が持てたなら幸いです。